レクリエーション介護士とは、介護の利用者に「喜び」や「生きがい」を感じてもらうためのレクリエーションを企画・実行するスキルを身につけた職業のことである。通常の介護サービスに加え、簡単な運動やゲームなどを取り入れて日常をより楽しく過ごしてもらうことを目的としている。介護生活を楽しみながら過ごすことが心と健康のリハビリとして利用者に良い影響を与えることから、近年需要の高まる介護士という職業のなかでも特に注目されており、2014年に民間資格が誕生した。〈介護業界のレクレーションに特化したサイトを紹介『楽しくレクリエーション!』〉
この仕事をするにあたって重要なのは、利用者に合ったレクリエーションを企画するためのコミュニケーション能力だ。企画実行するにあたって、どんなことをすれば利用者が喜びを感じるのか、逆に嫌がることはどんなことなのかをよくヒアリングしなければならない。それに加えて日常生活の多くを介護者に頼らなければならない利用者たちの身体機能を正しく判断し、安全にレクリエーションを行わなければならないため、日ごろから利用者の観察や密接なコニュニケーションが必要となってくるのである。
レクリエーションの内容は様々だ。手先や指を使い脳を活性化させるもの、ストレッチ効果もある体操や簡単な歌の振り付けなどの運動、リラックスのために動物と触れ合ったり音楽を聴くことなどがある。これらを介護に取り入れ利用者に楽しんでもらうことによって生活の質を高めることは、介護者・利用者共に日々の介護生活を充実したものにすることにつながるのである。
- 2020-01-26
- コミュニケーション能力